タロットって勉強し始めると楽しいけれど深みにはまる。
大アルカナは抽象的な概念を表しているから、キーワードが奥深く付随して色々な知識が必要になってくる。ヨーロッパの当時の世相とか、講座で聞いている分にはとても興味深いのだけれど実占にすぐ役立てられるのとは別の話で。
教養に近い知識をいかに増やしていくかは別のベクトルでずっと必要なものだけれど、実占に役立てる力をつけるにはとにかくトレーニングあるのみ。
カードのキーワードが現代の私たちの世界でどんなことを表しているのか、パッとイメージできるようにする必要がある。
ウェイト=スミス版の小アルカナは日常の一コマを切り取ったものと言われているので、絵柄から理解しやすい。ストーリーも作りやすい。
例えばカップの5。
見るからにガッカリしてるやん!!というマント姿の男性の背中。うなだれてるし。
目の前には倒れたカップが3つ。中身出ちゃってるし・・・。これ見て落ち込んでたんだ。もう暗い。ただひたすら暗い。
でも、すぐ後ろに2つのカップが置いてある。倒れた物より数は少ないけれど、なんか頼もしい感じで男性を守っている感じすらする。助さんと格さん的な。
空はグレー。ガッカリ度の割にはまだ闇の中にはいない。本人の向ける目線で、空の色は変わりそう。
ゴールになりそうな建物は遠くに見える。たどり着くまでにはまだ川を超えなければならない。早く顔を上げて目線を変えよう!
とか、絵から思いつくストーリーをイメージすると、意味は理解しやすいし記憶に定着する。
しかし、大アルカナはそうはいかない。
抽象的な概念を絵柄で表しているので、小アルカナのように単純にはいかず、見ただけだと「・・・っ?!?」となるようなものもある。
運命の輪とかどうですか。
始めて見て「顔が狐のスタイルのいい人が時計にくっついて飛んでる。こわっ!!四隅の羽が生えた動物?みんな本読んでる・・・??」と困惑しても当然です。
なので、ある程度絵柄が示す意味を把握した方が、カードの理解が深まる。
ここではカードの解説はしないけれど(タロットコラムの各カードページを参照のこと)、大アルカナは日々の生活で、「この気持ちやこの状況って、このカードに当てはまるかな?」という意識をしておくと、すごくトレーニングになる。
エネルギーが過剰だから、逆位置っぽいな、とか。
外国語をマスターする時のように、馴染んで反射的に出てくるまでは大変。でも、やればやるだけ力になる、それも外国語と一緒。
【タロットの解釈が難しい】オススメの最初の一歩では初心者の方に向けた馴染み方を書いたけれど、カード全体を把握したらぜひこんな練習をしてみてほしい。
ストックが増えれば増えるほど、瞬発力のいい、インスピレーションがある占い師になれると思う。私も日々実践中のトレーニングです。
ちなみに今日の私は「魔術師 + 戦車R」って感じだった。
朝3時にこれから実行したいアイデアが思いついて、目が冴えてしまい頭の回転が止まらず再び眠ることができず。
これ、躁状態じゃないの?と感じつつ、タロットだと戦車が爆走しているなあ・・・と溢れるアイデアをメモしながら思っていた。
あなたの一日、ぜひタロットで表現してみてくださいね!