昨日、登山家の栗城史多さんが亡くなったというニュースが報道された。
エベレストで死亡、栗城史多さん 彼の挑戦は「無謀」だったのか?
栗城さんの登山は以前から賛否両論があって、ファンやスポンサーからは熱烈に応援され、同業者からは無謀なチャレンジだと言われ続けていたようだ。
凍傷で指が9本無くなってしまった時点で大風呂敷を広げずに現実的にいくのが一般的な考えだけど、自分を取り巻く大きな力が路線を変えることを許してくれなかったのかなぁ~と想像している。若くして残念だけど、プレッシャーから解放されてゆっくりしていることを願います。
栗城さんは諦めないことを仕事にしていた。そして、諦めないで死んでしまった。
諦めなかったから仕事があったわけだし(エベレストを諦めて普通の人が考えるような小さいチャレンジをしていたら、仕事はなくなっていたかも)、できない(だろう)ことを諦めないことが彼の人生でありポリシーであったはずだ。
でもそれで人生を終えてしまった。彼らしくもあったけど、命の無駄遣いな気もする。
「諦めないで続けなさい」一度は誰もが言われたことのある言葉。でも「諦めないで続けなさい」に縛られて、方向転換できない人も多い。
一方その言葉の厳しさに「自分は諦めないで続けられる人間じゃないから」と諦めない生き方から脱落する人もいる。
私は諦めないのと諦めるのって、同じくらい大事だと思う。
諦めないことで成功する
あの松岡修造さんの名言がある。
100回叩くと壊れる壁があったとする。
でもみんな何回叩けば壊れるかわからないから、
90回まで来ていても途中であきらめてしまう。
そういうことなんです・・・本当に。
不安なのはいつ結果が出るかわからないから。
今やめとけば、違うことを始めれば、楽になれたりいい転機になるかもしれないと思ってしまったり。
諦めないって、先の見えない不安をいい意味の鈍感力で無視し続け、粛々と続けることなのかもしれない。
そうやって続けた先に成功者たちはいる。皆、時間をかけて失敗を乗り越えてほしい未来を手にしているのだ。
よくわかってる、けど、凡人にはとっても難しい問題。
諦めるのもかっこいい
続けられるのは忍耐力があって努力家ですごく良いイメージだけど、ある意味諦めるのもかっこいいと言える。
諦めるって言ってもその人が楽しく生きることは諦めていない。うまくいかない現状を打破するため柔軟に角度を変えて、核にある信念を追い求めていけばいい。目に見えるゴールを変えたとしてもやりたいことって同じだったりするから。
諦める=やめちゃう、台無しっていうことでは決してない。自分で納得いくまでやったことはその人の人生に良い影響を与えている。やる前やった後、見えないけれど確実に何かが変化している。
そういう観点だとと一つのやり方で諦めないやりかたは、頑固すぎるのかもしれない。やり遂げたいという想いが執着になってしまっていたり、現実が見えていないっていうこともある。
一見諦めたようだけど違う角度から攻めるのが、今の時代の軽やかな「諦めない」なのかなと個人的には考えます。
どっちのエネルギーが過剰になっているか
全ての人間の中には「諦めない」「諦める」両方のエネルギーが備わっている。
なぜか上手くいかない時は、今の自分はどっちのエネルギーが過剰になっているか?と考えバランスを取ることで少しずつ現状が変化する。
盲目に頑張りすぎている場合は柔軟に、クールダウンして冷静に現状を見つめる必要があったり、逆に続けるパワーが無くなっている時はモチベーションを高め持続力を養ったり。
タロットカードは自分の状態を客観的に教えてくれるので、漠然と何かうまく進まないな~という時は一枚引きをしてみるといいかも。端的にスパッと、今不足しているエネルギーを教えてくれる。タロット使いの方はお試しあれ!