こんにちは。Tbooks下北沢店主でタロットリーダーの高橋です。
10月末にお店をクローズし2ヶ月近く経ちました。やっと後片付けなどが落ち着いてきた頃です。
ちょっと前までこれからはブログ書くぞーーー!と意気込んでいましたが、なかなか時間とれず。
妥協せずに書きたいことをできるだけ丁寧に書いていきたいと思います。
今回は、Tbooksらしくタロットと本を絡めて。
最近、クッキングパパを読み返しているんです。実は100冊以上のクッキングパパを所有している私です。
クッキングパパとの出会いは小学1年生頃。同級生の女の子に勧められたんですよね。
今考えると青年漫画誌(モーニング)の連載を小1の子が勧めるのシブいなぁって感じですが、貸してもらったクッキングパパはとても面白かった。
何よりあの世界観が好きだったんです。
はい、出ました「世界観」。
私がタロットカードの説明をする時よく出す言葉です。
世界観っていうと、なんか意識高そうで引いちゃう人もいますよね。(尾崎世界観さんの芸名の名付け方とかね)
でも私は世界観という言葉が好きです。
世界は一つ。現実は一つ。
でも、見る角度によって全く意味が変わってくる。
見る角度によって心が変わり、言葉が変わり、行動が変わり、全てが変わるのは事実です。自己啓発でもスピリユアルでも何でもなしに。
正式な定義とは違うかもしれませんが、世界観とは「世界をどう捉えたいか」ということだと思うんです。エキサイティングな世界に生きたいか、優しい世界に生きたいか等。言葉では言い表せないけれどその人が感じたい世界が、その人の世界観。
私が男女問わず惹かれる人、魅力を感じる人は、その人の世界観に感銘を受ける人です。
何を持ってる、何をやってる、性格がどうとかそういう上っ面のことではなくて、話す雰囲気、醸し出すオーラ、思考の流れ、言葉の選び方、そういったことでその人の世界観を感じています。
そして自分と似てる似てないにかかわらず、なぜか「この人いいなぁ」と思う。
昔よく言っていた「価値観が合う」とはまたちょっと違うんだよなー。この辺、自分の中でも上手く言語化できていないので整理がついたらまた書きますが、とにもかくにも世界観、です。
タロットカードで私がほぼ必ず「世界観」というワードを使うのは、もちろん大アルカナ21番世界のカードです。
世界観なんてキーワード、どこの解説書にも載っていないかもしれませんが、私は「世界観が一旦完成した」と読むことが多いです。
言語化できなくても、心地よいと感じるもの、こうありたいという方向性、今築ける世界、そういったものがひとまず完成し一区切りついたイメージ。良いも悪いも可能性はありますが、喜ばしいことです。
世界観を感じるタロットカードは他にもいっぱいあります。中でもカップの10は欠かせないでしょう。
人生の中ではいろんな種類の喜びがありますが、家族愛はその最もたるものです。物質的な喜びではない、家族との心のつながり。そして家族のような知人たちとの親しみ溢れるつながり。本当の極悪人は一人も出てこずハッピーエンド。とにかく優しい、温かい世界観。
クッキングパパの世界はまさにカップの10です。115巻まで所持している私が言うんだから間違いない。
この巻数だから当然ですが、登場人物が気が狂うほどたくさん出てきます。しかし一人だって悪人はいません。本当にいい人だけが出てくる。
エピソードも、ハッとさせられる回もありますがそういうときだって最後にホロりとさせてくれるんです。この読後感、マンガ史上最強ではないでしょうか。作者のうえやまとちさんがめっちゃくちゃいい人なのでしょうね。
私はもっぱら風呂本として愛用しています。湯船につかりながら汗をかきかきクッパパを読んでいると、本当に幸せ。
現在40歳独身で結婚の予定もなく、仕事や好きなことを好き勝手に楽しんでいる私のような者でもクッパパを読むと、
あ~家族っていいな~!!それにしても荒岩って(クッキングパパ)穏やかで懐深くて最高だな!!こんな結婚っていいな!!と、普段は全くない家族への憧れを感じずにはいられないのです。
これは作者のうえやまとちさんの世界観だと思います。実際のうえやまさんの世界はわかりませんよ。でも、こう捉えたいという世界に間違いないはず。そうでなきゃ1985年から35年近く続いていないです。
世界観が世界を作っている、と言っても過言ではありません。世界を変えたかったら世界観を変えること。
タロットカードは異常なほど未来が当たるとよく耳にします。でも経験上、タロットリーディングは世界の捉え方を変えるのに使う方が大いに効果的です。
自分が感じている世界は本物なのか?世界をどう捉えたいのか?決めるのは自分です。クッキングパパ(本)とカップの10(タロット)と、タロットカードを有効活用してほしい(タロットセッション)というコラムでした。
クッキングパパは何と現在151巻まで既刊だそう。未読の36冊、年末年始に一気に購入、読破しようともくろんでいます。