こんにちは。働き方を考えるタロットリーダー、高橋です。
Tbooks下北沢の店主でもあります。
これだけ働き方改革~!多様な働き方~!と言われていても、やっぱり日本の社会は「仕事は長く続けた方がいい」という価値観が根強いですね。
多様な働き方・生き方を研究している私ですら「一か所に長くおつとめしてる」方に反射的に尊敬の念を抱きます。
政府が頑張って普及して認知されてきたとはいえ、まだまだ新卒で正社員が当たり前の日本です。レールから外れた人間に超厳しい。
一般的に「仕事を転々としている」「すぐ辞めちゃう」は、いい加減な奴だな、考えが甘いんだよ!と思われ、マイナスの印象でしかないでしょう。
仕事は楽しいことばかりではない。むしろ楽しくなくて当たり前!!
辛いことを乗り越えて行くから人間として成長するんだ!!
続けられなくて社会人としての責任を果たしているのかあぁぁ!!
昔ながらの仕事人間の雄叫びが聞こえる気がします・・・。
でも、仕事を辞めることってそんなにダメですかぁ??
私はダメとは思わないんですよね。
仕事を辞めたいと感じる理由
仕事を辞めたい理由は、以前書いた「女性が仕事を辞めたい時に一番知っておいてほしいこと」でも取り上げました。
大きく分けるとこんな感じです。
- 人間関係が悪すぎる
- 給料が低い
- 仕事内容がそぐわない
- ブラック(仕事量多すぎ)
うん、辞めたくなる最もな理由たちです。
むしろ辞めないとヤバイとすら思う。
嫌な仕事を辞められない理由
仕事が辛くて辛くてしょうがないのに辞められないのは。
責任感が強くて、今の自分の仕事を投げ出すように辞めることに抵抗があったり、
辞めたところで次の仕事が今より良くなるかわからなくて一歩踏み出せなかったり、
自分が辞めることで周りに迷惑がかかるんじゃないかと思ったり、
ほんと、様々です。
「仕事が辞められない」という言葉で思い出すのは、数年前に起きた電通の過労自殺の事件です。
24歳の女の子が仕事で追い詰められて死を選ぶのは、あまりに悲しすぎます。
ご本人が気の毒であるのは当然ですが、追い詰められた環境から逃げることが自分を守る最大の手段であることを痛感させられました。
自分を守ってくれるのは最後は自分しかいないんです。
あなたがいなくて回らない仕事はない
私は生きていることより大事な「お仕事」はないと思います。
仕事はとても尊いものだし、人の役に立つことだし、生きる力になるものです。
だけど自分を壊してまでやるべき仕事なんてこの世にありません。
最低限の健康まで犠牲にするなんて何の意味もないもん。
例え自分が作りだした仕事だとしても、替えのきかない重要なポジションだと(思っていたと)しても。
続けるのが難しくなったら止めてもいいし、誰かに引き継いでもいい。
それは、無責任とは違うベクトルな気がします。むしろ自分に対する責任では?
自分を蔑ろにするのは、ある種の自分に対する責任放棄です。
嫌な仕事もやることに意味はあった
では、辞めたいと感じるような仕事をやっていたことに意味はなかったのか?
いや、めっちゃ意味はあります。
自分のどうしても譲れない嫌なポイントがわかったからです。
やってみなきゃ、好きも嫌いも実感を伴って理解できないものです。
今、嫌いはわかっても好きはわからない!!という人も、次は嫌いをなるべく取り除ける仕事を選ぶのがいいです。
そうして少しずつ進んでいるうちに、好きもだんだん見えてくる。
他人の物差しではなくて自分の中の「好き」「嫌い」の基準はひとにとやかく言われるものではありません。
嫌な思いをしたんだから、せっかくの経験を次に活かさない手はないですよ!
仕事を辞めると新しい世界に通じる
仕事を辞めるのってめちゃめちゃ勇気がいります。
準備も覚悟も必要です。面倒くさいし。
でも思い切って面倒くさいを飛び越えて今いる世界から出ると、新しい世界が開かれているんです!!
それは間違いない。
そこはあなたの期待した世界とはちょっと違うかもしれない。
でも、望むのをやめなければどんどん新しい扉は開いていく。
それは忘れちゃダメです。
経験が多いことは悪いことではありません。
「それしか続かなかったの」
「転々としすぎでしょ」
「もうそろそろ落ち着きなよ~」
外野の声は関係ないですよ。
あなたの世界はそこではなかった。だから次のステージに行くということ。
とってもシンプルなお話なのです。
結論=甘えなんかじゃない
そもそも「辞めたいのが甘えかどうか」っていうのは、もうナンセンスだと思う。
自分の仕事との向き合い方とか、これから何をしていきたいとか人生設計とか、全く個人的なことじゃないですか。
人から見て甘えかどうかなんて関係ないし、自分が納得できる理由があれば、それはもう辞め時です。辞めちゃおう。
人のせいにしない、自分で自分の人生の責任を取る生き方をしていくために。
「甘えだから我慢しよう~」と鬱々働くのではなく辞めることをちゃんと自分で選ぶのは、潔い選択肢です。
能動的に人生も仕事も掴んでいきましょう!